公演記録
関西芸術座公演 No.196 (旧No./公演86)
遥かなる甲子園
-双葉社刊 戸部良也 作「遥かなる甲子園」より-
僕たちにも野球はできる
聞こえぬ球音に描けた青春
あらすじOutline
東京オリンピックの年、沖縄で風疹が猛威をふるった。その時の妊婦から生まれた子どもの多くが、聴力障害をもっていた。
その子どもたちの為につくられた一過性の「ろう学校高等部」で彼らは野球部を作った。
一樹は、かつて沖縄代表校の応援に駆けつけたとき、そこで『音』を見たのだ。
「ルールに基づいて繰り広げられる戦いに、ろうあ者も健常者もない」
一樹の想いに賛同して野球好きの仲間が集まり、校長の許可を得る。部員の勧誘宇、顧問さがし、部室作りから始まった野球部作りは軌道に乗ったかに見えた。しかし「高校野球憲章 第三章」は一樹たちの思いとは裏腹に、ろうあ者を初めから除外する規定になっていた。
手話を捨て口話の練習に明け暮れることにより聞こえない者たちの世界から飛び出そうとする弥生、聞こえる者たちと共同することを始めから忌み嫌う茂、心臓疾患を抱えながらも練習を続ける北間……。あくまで加盟を嘆願する校長、だが甲子園への道は堅く閉ざされている。
打ち砕かれそうになる一樹を支えたのは共に頑張ってきた仲間であり母であった。
加盟を巡って様々な思いが交錯するなか、マスコミや世論にも押されて、野球連盟も重い腰をあげ、加盟を審査するためのテスト試合が行われることになった……―――――――。
公演チラシFlyer
スタッフ&キャストStaff&Cast
STAFF | CAST | ||
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原作 | 戸部良也 | 森野一樹(野球部キャプテン) | 梶山文哉 |
脚色 | 西岡誠一 | ※松本幸司 | |
演出 | 鈴木完一郎 | 北間信夫(部員) | 小池 誠 |
演出助手 | 大井敦代 | ※紫翠 聖 | |
装置 | 柴田秀子 | 矢原 茂(部員) | 中本晋作 |
照明 | 金岡澄晴 | ※立山 剛 | |
音楽 | ノノヤママナコ | 儀間剛司(部員) | 柊 裕也 |
音響 | 須川由樹 | ※金谷克海 | |
衣裳 | 梅田千絵 | 与那原清一(部員) | 山本裕之 |
小道具 | 坂本真貴乃 | ※久保拓也 | |
舞台監督 | 辻村孝厚 | 知花弥生(マネージャー) | 京峰小鳥 |
イラスト | 久住卓也 | ※村崎由佳 | |
協賛 | SSKスポーツ | 小倉康子(マネージャー) | 岡本容子 |
協力 | 神澤和明 | ※小林桃子 | |
中島正二 | 杵野先生(野球部顧問) | 門田 裕 | |
手話指導 | ㈳大阪聴力障害者協会 | 白川明彦 | |
制作 | 柾木年子 | 校長 | 寺下貞信 |
菊池久子 | 森野敬子(一樹の母) | 神宇知 薫 | |
宮崎恵美子 | ※中井佳代 | ||
声の出演 | |||
盲目の老人 | 溝田 繁 | ||
高野連理事長 | 亀井賢二 | ||
高野連理事1 | 松本昇三 | ||
高野連理事2 | 佐藤 浩 | ||
高野連理事3/表彰式司会者 | 福寿 淳 | ||
中継アナウンサー | 村上かず | ||
アンパイヤ | 竹本翔之介 |
※長期公演巡演中数回にわたり配役変更される。(※は最終キャスト)
上演記録Performance Record
日時 | 場所 | 備考 |
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1997年9月4日-5日 | 近鉄小劇場 | 創立40周年記念公演act3 |
1998年4月-2004年9月 | 巡演 |