公演記録
関西芸術座公演 No.214 (旧No./公演93)
少年H
-講談社刊「少年H」より-
妹尾河童の300万部を超える大ベストセラー「少年H」を舞台化!!
あらすじOutline
妹尾肇は、1930年、海や山で囲まれた神戸の町で生まれた。胸に大きく“H”と編み込んだセーターを着ていたので、友だちから“H”と呼ばれていた。洋服仕立て職人の父と、熱心なクリスチャンの母と妹の四人家族。ちょっと風変わりな家庭に育ったHは、自由奔放で好奇心と正義感が人一倍旺盛。毎日、友だちと忙しく遊びまわっている。時代と共に戦争色が濃くなり、仕事柄、外国人の客も多い父までもが、特高(警察)に連れて行かれる事件が起こる。
小学生最後の夏休みを、妹と一緒に広島の田舎で過ごしたHは、祖父の田んぼの手伝いをしたりして、お百姓さんの苦労を知り、貴重な体験をし、一ヶ月に一センチ以上大きくなったような気がしていた。
神戸二中に合格したHは、食糧難でひもじさが増していく上に、毎日軍事教練ばかり。教官にいじめられ、悔しい思いをする。
そして、1945年3月17日、神戸の町に焼夷弾が落ちた。Hの家も全焼した。
家をなくし、多くの犠牲者を見たHは焼け野原に立ち、どんなことがあっても自分以外の誰をも目指さない、と決心する。
再び家族四人が揃った妹尾家の、新しい生活がスタートする。
公演チラシFlyer
舞台写真Stage Photograph
スタッフ&キャストStaff&Cast
STAFF | CAST | ||
---|---|---|---|
原作 | 妹尾河童 | 妹尾 肇(通称H) | 梶山文哉 |
脚色 | 堀江安夫 | 妹尾盛夫(肇の父) | 門田 裕 |
演出 | 鈴木完一郎 | 妹尾敏子(肇の母) | 鴻池央子 |
装置 | 柴田秀子 | 妹尾好子(肇の妹) | 村崎由佳 |
照明 | 福井邦夫 | 治三郎/田森教官/コロス1 | 多々納 斉 |
音楽 | ノノヤママナコ | 金谷克海 | |
音響 | 須川由樹 | シゲさん(吉本繁男)/同級生2/二中生2/コロス6 | 城土井大智 |
衣裳 | 中川 文 | 山田/コロス3 | 酒元信行 |
小道具 | 坂本真貴乃 | 森本竜一 | |
舞台監督 | 辻村孝厚 | 須貝美智子/コロス2 | 岩村春花 |
演出助手 | 大井敦代 | 煙草屋のお婆ちゃん/雑炊食堂の女主人/コロス4 | 梅田千絵 |
制作 | 柾木年子 | 同級生1/二中生1/コロス5 | 増田宏之(~2006年10月) |
菊池久子 | 松本幸司(2006年11月~) | ||
宮崎恵美子 | ラジオの声 | 村上かず |
上演記録Performance Record
日時 | 場所 | 備考 |
---|---|---|
2003年9月4日-10日 | 関芸スタジオ(岸里) | |
2003年10月-2008年12月 | 中学校・高校巡演 |