公演記録
関西芸術座公演 No.230 (旧No./公演97)
青い鳥
-新潮社刊「青い鳥」より-
直木賞作家で幅広い読者層に人気のある、重松清氏の短編集「青い鳥」を舞台化!
中学校で出会った、非常勤講師・村内先生が生徒たちとどう関わり、生徒たちがどう変わっていくのか…、「今」を描いた作品。
あらすじOutline
国語教師で、吃音を持つ村内先生は、中学校の非常勤講師。
いじめや自殺未遂、学級崩壊しかけている学校にやってきて、生徒たちと真剣に向き合っていく。心を開かなかった生徒たちが、次第と自分をさらけ出していく…。
【青い鳥】
中学2年生の野口は、いつもニコニコして「コンビニくん」と呼ばれていた。ある日、自殺未遂を起こして転校していく。いじめに遭っていたらしい。
いじめたといわれる生徒たちには、いじめていたという自覚がない。
非常勤講師として赴任してきた村内先生は、教室に野口の椅子と机を戻し「野口君、おはよう」と話しかけた。村内先生の行動が、理解できない生徒たち。
が、次第に野口君をいじめていたといわれる生徒たちの心が、変わっていく…。
【進路は北へ】
私立大学附属中学3年生の涼子。内部進学がほとんどのこの学校で、涼子は外部の高校への進学を決めた。この学校以外なら、どこでもよかった。
涼子の前に、この学校から飛び出した古川。彼女は「ひとごろし」と叫んで学校を去っていった。古川が気になっている涼子。
その涼子に、村内先生は「教室の黒板は、東西南北どちらを向いているか?」というクイズを出した。このクイズは、何なのか…。
【カッコウの卵】
てっちゃんは、町工場で働く青年。幼い頃に児童養護施設で育ち、中学の時に父親に引き取られたが、虐待を受けて、また一人ぼっちになった。保護観察処分になったこともあるが、今は智恵子と幸せに暮らしている。智恵子も幼い時、両親に捨てられ、てっちゃんと同じ施設で育った。
ある日、てっちゃんは村内先生を見かけた。村内先生は、中学の時に孤独なてっちゃんに正面から向き合ってくれた先生だった。
村内先生にたまらなく会いたくなったてっちゃんは、智恵子を連れて村内先生が勤めている中学校へ向かった。久しぶりの再会は…。
公演チラシFlyer
舞台写真Stage Photograph
スタッフ&キャストStaff&Cast
STAFF | CAST | ||
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原作 | 重松 清 | 青い鳥 | |
脚色 | 山本雄史 | 園部 | 梶山文哉 |
演出 | 門田 裕 | 井上 | 松本幸司 |
装置 | 増田寿子 | 梅田 | 伊能 努 |
照明 | 福井邦夫 | 総務委員A | 巴 昭乃 |
音響 | 廣瀬義昭 | 総務委員B | 近藤佑衣 |
衣裳・小道具 | 坂本真貴乃 | 石野先生 | 澤らいら |
チラシイラスト | 石井総子 | 村内先生 | 南谷峰洋 |
舞台監督 | 辻村孝厚 | 進路は北へ | |
制作 | 柾木年子 | 涼子 | 巴 昭乃 |
ちひろ | 近藤佑衣 | ||
森先生 | 梶山文哉 | ||
先生A | 松本幸司 | ||
先生B | 伊能 努 | ||
古川 | 澤らいら | ||
村内先生 | 南谷峰洋 | ||
カッコウの卵 | |||
てっちゃん | 伊能 努 | ||
智恵子 | 澤らいら | ||
玉井 | 梶山文哉 | ||
クラスメートA | 巴 昭乃 | ||
クラスメートB | 近藤佑衣 | ||
戸田先生 | 松本幸司 | ||
村内先生 | 南谷峰洋 |
上演記録Performance Record
日時 | 場所 | 備考 |
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2008年9月3日-7日 | 関芸スタジオ | 第36回大阪新劇フェスティバル参加 大阪新劇フェスティバル「作品賞」受賞 |
2008年9月-2012年3月 | 中学校巡演 |